経営者の運営方法 <経営者・企業・広告>

企業の経営について最高の意思を決定し、経営活動の全体的遂行を指揮・監督する人または機関をいう。

その意思決定は、臨時的決定、経常的決定、評価的決定に三分される。

臨時的決定は、企業の設立、改組、合併、解散などの基本的存立に関する組成的決定と、取締役、監査役、その他重要役職者の任免に関する最高人事決定である。

経常的決定は、経営理念と経営目標を定める経営目的の決定、事業分野・製品市場ミックス・経営行動の基本様式に関する経営戦略の決定、資源の調達と配合、とくに投資と基本組織を定める経営構造の決定、長期経営計画の決定などからなる。

評価的決定は、経営業績の確定、評価、開示と経営成果の分配に関する決定である。

経営者は優れて機能的概念であり、前記のような諸決定を現実に担当し遂行している人または機関が経営者である。

高い役職についている人でも、諸決定に現実に関与していない場合には、経営者ではない。

しかし一般に、企業にはこれら諸決定を担当し遂行することを予定され、期待されている役職ないし機関が存在し、通常それを経営者とよんでいる。

現代の代表的企業形態である株式会社では、臨時的決定と評価的決定は株主総会に、経常的決定は取締役会によって分担されているから、形式的にはこれら両機関が経営者機関といえる。

しかし実際には、所有と経営の分離(資本と経営の分離)により、会長や社長を中心とする役付取締役(副社長、専務、常務)が前記諸決定のすべてを左右しており、これらの人々が現実の経営者であるといえる。

企業の発展段階が低い状態では、出資者がそのまま経営者になる所有経営者owner managerが普通であった。

このように、出資者であって同時に経営者でもある人をとくに企業者という。

所有経営者はまた、世襲経営者であることも少なくない。

ところが、大規模化などによる企業の高度化は、一方で、出資者の多数化による所有の分散と出資者の投資家化を生み出し、他方で、複雑巨大化した生産組織の有効な稼働に必要な特殊な専門的能力と経験を必要とするに至った。

かくて、従来の世襲経営者はもとより所有経営者の時代は去って、専門経営者professional managerの時代が到来する。

専門経営者とは、経営に関する能力と経験を第一条件として選任される経営者をいう。

アメリカでは、経営者の中心となる最高経営責任者を公表する慣行がある。
update:2010年01月31日